2本の美しいミナレットが印象的なこのモスクは、1872年に完成したと言われており、ヤンゴンで現存するモスクの中でも最古のものだという。
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1854年、インド北西にあるグジャラート州(Gujarat)Surat近郊に位置するRander出身の移民たちにより、この地に竹のモスクが建てられた。
このモスクは建設の中心となったMoolla Hashimの名前を取り、"Moolla Hashim Mosque"とも呼ばれていたという。
参考:
Rander, Gujarat, India
モスクの立つ正面の道はかつてMogul Roadと呼ばれ、ムガル帝国(Mughal Empire)からその名をつけられた。一説によると、この道がムガル帝国の名を冠しているのは、ムガル帝国最後の皇帝であるバハードゥル・シャー2世(Bahadur Shah II)が1858年にラングーンに流刑になった際に、その従者たちがこの近辺に住んだからだという。
Rander出身のインド系移民は主にコンバウン朝ミンドン王(Konbaung Dynasty, King Mindon : 1853-1878)の時代にラングーンへやってきたといわれている。
その多くは商人であり、イギリスによる植民地政策が進む中で当地にビジネスチャンスを求めてきたものたちが中心であった。
彼らにより、上述の通り1854年に竹のモスクが建てられたが、3年後の1857年に火事により焼失してしまった。しかしすぐに木造によるモスクが再建され、またその後、1872年には現在の石造りのモスクが建てられた。
参考文献:
Serindia Publications, Inc
Dom Pub
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