20th Blue Plaque
ヤンゴンダウンタウンの中心に位置するクイーンアン様式の建築は、100年近くにわたりミャンマーの最高裁判所として使用されていた。
設計はJames Ransome(1865-1944)によるもので、ヤンゴン市内に現在もいくつか残るコロニアル建築の設計に携わったJohn Begg(Government Press:1912年/Custom House:1915年/Central Telegraphic Office:1917年)の前任者である。
建設工事は1905年に始まり、6年の歳月と245万ルピーの費用をかけて1911年に完成した。施工会社はBagchi & Company。
中央に立つ時計塔が一際存在感を放ち、四隅に小規模な塔、そして屋根に配された4体のライオンの彫像等「些か華美に作られた」とJohn Beggが評したのもわからないではない。
2017年11月、Yangon Heritage Trustにより20番目のBlue Plaqueに指定された。
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用地の購入自体は1900年に完了していたが、着工までには5年の歳月がかかった。その間様々な案が検討されたが、最終的にJames Ransomeの設計案が採用され、ようやくの着工となる。
外観の豪華さもさることながら、内部に関しても当時ラングーンに導入されたばかりの電気設備や、トイレや配管設備も最新鋭のものが備え付けられたという。
また、施行会社のBagchi & Companyはレンガの品質維持のために自社工場で製造したものを使うなど、その建設には徹底した管理が行われていた。
電気設備に関してはStewart, Raeburn & Companyがその中心的な役割を果たした。
なお、ラングーンで最初期にエレベーターを導入したBalthazar Buildingの設備に関しても同社によるもの。
2006年に首都がヤンゴンからネピドーに移ると最高裁判所もそちらに移転となり、以降はヤンゴン地区の高等裁判所として使用されている。
パンソーダン通り(Pansodan Road)側の入口から敷地内への立ち入り可能。
参考文献:
Serindia Publications, Inc
Dom Pub
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