2年くらい前にツイッターで話題になった出入(帰)国記録に係る開示請求をやってみました。
そもそも何よそれ、というところですが、名前の通り日本の空海港で出帰国した履歴がみられるというもの。空海港ってことなんで航空機以外、船舶での出帰国も対象です。
まぁとりあえずどんなものか見てみましょうか。
上から新しい順になってます。またパスポートごとに項番が1に戻ってますね。
僕の場合は現在3個目のパスポートです。余談ですが最新のパスポートで出国と帰国の項番が一致していないのはミャンマーでパスポート更新をしたからです。
記録されているのは原則として
これに加えて時期や条件によっては
もあります。
この時期と条件ってのがちょっとややこしいのですが…読み飛ばしてもらっても構わないです。
まず平成13年(2001年)7月1日に「日本人出帰国記録カード(EDカード)」が廃止されて以降、「降機地」と「乗機地」の記載がなくなりました。
ただし平成17年(2005年)4月1日から「事前旅客情報システム(APIS)」というのが導入されて以降は、航空会社の協力により旅客情報が入国管理局に提供されるようになったため「乗機地」及び「帰国時の航空機便名」については記載が復活。ただこれは航空会社から情報提供がなされた場合だけなので必ず記載されるわけではないです。
そして平成19年(2007年)2月1日に改正入管法が施行され、上記の航空会社からの情報提供が義務付けられました。なのでこれ以降は原則として「乗機地」及び「帰国時の航空機便名」は記載されています。
ただこの報告自体が電子的情報と紙媒体による情報という2種類があり、紙媒体情報の場合はこの記録への記載がされない、また電子的情報での提供の場合でも船舶の場合は記載されない点に注意が必要です。なのでこれ以降でも記載がない場合もあります。
そいでもって「降機地」及び「出国時の航空機便名」については上記にかかわらず記録されていないので、平成13年7月1日以降のものに関してはすべて空欄となっています。
まとめると
2001年6月30日以前:
- 日付(出帰国年月日)
- 出国港
- 帰国港
- 旅券番号
- 降機地
- 乗機地
- 航空機便名(出帰国時)
2001年7月1日から2005年3月31日:
2005年4月1日以降:
- 日付(出帰国年月日)
- 出国港
- 帰国港
- 旅券番号
- 乗機地(例外あり)
- 便名(帰国時、例外あり)
こんな感じでしょうか。あとそもそもとして昭和48年(1973年)3月31日以前の記録は取得できません。詳細は下記参照。
取得のための必要書類は
- 開示請求書
- 本人確認資料
- 住民票の写し(30日以内の発行、コピー不可)
- 収入印紙(300円)
- 返信用封筒(切手貼付)
くらいでしょうか。
結婚したりで名前が変わってる場合、直接取りに行く場合、本人以外(法定代理人)が請求する場合とかはまたちょっと違いますけどそこらへんの詳細については下記参照。
請求書のフォーマット及び記載例もこちらからどうぞ。
・
出入国管理庁:出入(帰)国記録に係る開示請求について
住民票が必要なので海外在住で住民票を抜いている方は取得できないので注意。
あとこれ「日本の」出帰国記録なので当然日本発着のみです。
僕の場合ヤンゴンを出発地として旅行にいくことが多かったのでそこらへんは記載されていないのが残念なところ。駐在組の皆さんはちょっと期待外れかもしれません。
ちなみに僕は9月28日に投函(9月30日受付)して10月25日に到着しました。書類の日付10月18日になってるのちょっと納得できないわ。
原則として開示請求から30日以内に開示決定を行うと決まってるみたいです。
そんなわけで割と気軽にできるし費用の分以上は楽しめると思いますので興味ある方はぜひぜひ。特にパスポートをスタンプ帳と勘違いしてる方々には楽しいものになるではないでしょうか。
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