イギリス人のHenry Hoyne-Foxにより設計されたU字型の建物。
1889年着工、1905年竣工。総工費250万ルピー、ヴィクトリアン様式。
1947年7月19日にビルマ建国の父、Aung San将軍が暗殺された舞台。
暗殺以降は一般公開されておらず、毎年7月19日の殉教者の日(the Martyrs' Day)のみ一般公開。
なお、今年は暗殺から70周年ということで初めて暗殺された部屋も公開された。
7月19日以外にもイベント等により不定期で一部公開されることもある。
英国植民地時代のビルマ総督府。
もともとの総督府はストランド通りにあったが、1886年の英国による上ビルマ併合後の事務煩雑化により手狭になったため、移設が決まる。
1889年に建物の南側から工事が始まり1893年に南側の工事が終了。工事は柔らかい土壌のために難航した。1903年から両翼の建設が始まり1905年に完成。
1930年の地震により小塔と中央のドームは壊れてしまい、現存していない。
1948年1月4日4時20分、この場所で"God Save the King"(英国国歌)の演奏とともにユニオンジャックが下ろされ、代わりに"Kaba Ma Kyei"(ミャンマー国歌)の演奏とともにミャンマー国旗が掲げられ、ミャンマーは独立の瞬間を迎えた。
独立後は政府庁舎として利用されていたが、時間が経つとともに各施設は別の建物に移動していき、しばらくは廃墟と化していた。
現在修復工事中で、今後一般公開の計画もあるらしい。
個人的にはヤンゴンのコロニアル建築の中でも最高傑作だと思う。
建築物としての価値はもちろんのこと、ミャンマーの歴史においても重要な場所であり、今後一般公開が始まれば間違いなくヤンゴン観光の目玉になるはず。
一刻も早い工事の終了と公開が望まれる。
ちなみに写真は"Where the Land and Water End"という展示イベント時の公開にて撮影。
*追記
2018年より一般公開が始まりました。
ツアーに関してはこちらの記事をどうぞ。
参考記事:Secretariat Tourに参加しました。
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