余はいかにして仏舎利ハンターとなりしか-ミャンマーの青い鳥

こんにちは、仏舎利ハンターの散る散るミチルです。

これから仏舎利ハンター日誌を書き始めるにあたって、なぜ僕が仏舎利ハンターになったかを簡単にお話したいと思います。

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そもそも仏舎利とは

まず大前提である仏舎利って何？というところから。

一言でいえば釈迦（ゴータマ・シッダールタ）の遺骨です。

悟りを開いた釈迦はインドのクシナガラで入滅後、荼毘に付されその遺骨はなんやかんやあって世界中に散りました。特にアショーカ王の時代に遺骨を細かく砕いてその数は8万粒にまでなったとか。

そして仏舎利塔とは

そんな仏舎利が奉安されている塔のことを仏舎利塔と呼びます。

仏舎利塔、皆さんも意外と目にしたことがあるんじゃないかと思います。特に熊本の花岡山仏舎利塔や広島の二葉山仏舎利塔なんかは市街地からも良く見える場所にありますし、日本国内だけでも100基以上の仏舎利塔があると言われており、そのほとんどが山上の目立つ場所にあります。正直明らかに浮いてるし景観的にどうなの？とは思いますがまぁそれは別のお話。

一方で相当数の仏舎利塔が確認されているにもかかわらず、それを網羅している資料はあまり見られません。1986年発刊の「日本の仏舎利塔（光地英学）」が当時存在した日本国内の仏舎利塔をかなり網羅しており仏舎利ハンターの活動もこちらの著作を中心に行っております。ただし発刊以降に建立された仏舎利塔も多く、また未掲載の仏舎利塔もあるので、そのあたりを仏舎利ハンターとして補完していければと考えております。

仏舎利図鑑を作るのだ、それが仏舎利ハンターの使命ともいえるでしょう、目指せ仏舎利マスター。

初めての仏舎利塔体験

仏舎利ハンター散る散るミチルの初めての仏舎利塔体験は宮崎県です。

いつもの通りぷらぷら国内をぶらついてる時にふと目に入った山上の白亜の塔。パゴダだ！！あれはパゴダだ！！！と行ってみたのが初めての仏舎利塔でした。

その後調べてみたらこの仏舎利塔は藤井日達上人が興した日本山妙法寺という日蓮系の宗教団体が、戦後、世界平和のために世界各地に建立しているものだということがわかりました。

藤井日達上人はマハトマ・ガンディー（Mahatma Gandhi）とも親交があり、彼の非暴力主義に大きく影響を受けていたそう。そしてその仏舎利塔の多くはインド／スリランカ様式・・・ってミャンマーとは関係ないのか。

日本山妙法寺とミャンマー

ミャンマーとは関係ないのか・・・と興味を失いかけたんですが、この日本山妙法寺、なんか聞き覚えがあるな、となったわけです。ミャンマー関連の読者の皆様ならもしかしたらもうお気づきかもしれません。そう、永井行慈上人です。

日本山妙法寺の僧侶としてイギリス植民地下のビルマにて布教活動を行い、後に投獄。その投獄経験を記した「ビルマ獄中記」は界隈では有名かもしれません。

そしてそれ以上にミャンマー界隈で知名度が高い理由は、永井上人が南機関の機関員であり、鈴木敬司大佐とタキン党のタキン・コードーマイン（Thakin Kodaw Hmaing/သခင်ကိုယ်တော်မှိုင်း）やタキン・ミャ（Thakin Mya/သခင်မြ）を繋いだ人物でもあるという点ではないでしょうか。