龍工兵第五十六聯隊 慰霊之碑

Address : 福岡県久留米市山川町41-2 山川招魂社境内

筑後国一宮、高良大社の山麓にある山川招魂社の境内には2つのビルマ関連碑がある。
そのうちの1つが、第56師団(通称号:龍)工兵第56連隊の慰霊碑で、隣に並ぶ第56師団輜重兵第56連隊の碑と同じ1967年(昭和42年)に建立されたものだ。

参考:


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同隊は1941年(昭和16年)12月22日に久留米にて編成され、翌1942年(昭和17年)2月16日に門司港を発ち、仏印サイゴン(ホーチミン)を経て3月26日にラングーンへと上陸した。ビルマに到着後は北上を続け、トングー(Taungoo/တောင်ငူ)を経て4月29日にラシオ占領。その後は中国との国境の雲南地域の警備についた。
1944年(昭和19年)5月ごろより連合軍による反攻が始まると龍陵地区の守備にあたり多くの戦死者を出した。
以降、ラシオ(Lashio/လားရှိုး)、カロー(Kalaw/ကလော)、ロイコウ(Loikaw/လွိုင်ကော်)、ケマピューと南下しながらタイ国境付近にて終戦を迎える。
終戦後はサルウィン河を渡河しチェンマイを経て11月に集結地のナコーンナーヨック(Nakhon Nayok)に到着。翌1946年(昭和21年)5月にバンコクを発ち6月浦賀上陸、復員完結。


この碑は1982年(昭和57年)3月に同隊の戦友会である龍工会によって、雲南・ビルマの地で斃れた戦友の御霊を慰めるべく建立された。慰霊碑の両側には碑文と、戦没者の氏名が刻まれた銘板がある。
なお境内にはこの碑を含む2つのビルマ関連碑の他、1932年(昭和7年)の上海事変で爆死した「爆弾三勇士(肉弾三勇士)」の碑も存在する。






山川招魂社入口
2021/11撮影



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