大東亜戦慰霊碑 「魂」(龍兵団輜重兵第五十六聯隊碑)

Address : 福岡県久留米市山川町41-2 山川招魂社境内

筑後国一宮、高良大社の山麓にある山川招魂社の境内には2つのビルマ関連碑がある。
そのうちの1つが、この「魂」と刻まれた碑で、第56師団(通称号:龍)輜重兵第56連隊の生存者によって1967年(昭和42年)に建立されたものだ。

参考:


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同隊は1941年(昭和16年)12月に久留米で編成され、翌1942年(昭和17年)2月に門司港を出帆、3月28日にビルマのラングーンへと上陸した。上陸後は援蒋ルートの1つであるビルマルートを遮断すべくラシオ(Lashio/လားရှိုးမြို့)へと進撃し、4月29日に占領。その後主にラシオの警備や各作戦への兵力輸送や補給輸送に従事し、断作戦・克作戦等にも参加した。
1945年(昭和20年)8月15日に終戦を迎えた後は負傷者・軍需品の後送を実施しつつチェンマイを経て、ナコーンナーヨック(Nakhon Nayok)に集結。翌1946年(昭和21年)5月25日にバンコクを出発し6月12日浦賀上陸、翌14日復員完結。


1967年(昭和42年)10月に同隊生存者によって建立されたこの碑は、日本の勝利を信じながら敵弾に斃れた336柱の英霊を偲び、同隊の武勲を永く記念するためのものである。
碑文には「大東亜戦争が正しく理解される日のあることを念じ」と戦後の自虐史観への不満ともとれる文言が書かれていることが印象に残る。
また1992年(平成4年)10月に建てられた後方の銘板には全従軍者の名が刻まれている。






山川招魂社
2021/11撮影



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