菊歩兵第五十六連隊碑

Address : 福岡県久留米市篠山町444 篠山神社境内


久留米城址に立つ篠山神社の境内には2つのビルマ関連碑がある。
そのうちの一つが、通称号に皇室の紋章である「菊」の名を与えられ、国軍最強と言われた菊兵団(第18師団)の歩兵第56連隊の碑である。
1965年(昭和40年)、同隊生存者により建立された。

参考


スポンサードリンク


同隊は1905年(明治38年)動員下令、1925年(大正14年)の軍縮により廃止。
日中戦争(支那事変)の勃発とともに戦火が大陸全土へと広がる中、1937年(昭和12年)9月に再び動員が下令され、第18師団(菊兵団)の主幹部隊として再編成された。10月に門司港を出港すると大陸での各作戦に従事した。
1941年(昭和16年)、太平洋戦争が始まるとマレー作戦、シンガポール攻略作戦に参加。当時難攻不落と言われたシンガポールを陥落させたことでその名を世界に轟かせた。
1942年(昭和17年)4月にはビルマへと転戦、ビルマ全土を制圧後は援蒋ルート遮断のため、北部ビルマにてフーコン作戦に従事。「死の谷」と呼ばれたこの地での作戦では壊滅的な被害を受けた。
その後はメイクテーラ会戦やシッタン作戦緯参加しシッタン河畔において終戦を迎える。終戦後はビルマでの収容所生活を経て1946年(昭和21年)7月10日に宇品にて復員完結。


同碑は世界最強の部隊と称えられた菊歩兵第56連隊の戦友の霊を弔い、光栄ある連隊を永遠に記念するために同隊生存者により1965年(昭和40年)5月に建立された。
56連隊にちなんでか、毎年5月6日には戦没者慰霊祭が執り行われている。





篠山神社
2021/11撮影



スポンサードリンク

コメント