鎮魂 ビルマ方面戦歿者慰霊平和祈念碑

Address : 新潟県長岡市西片貝町 百間堤霊園内 平和を祈る杜


山本五十六連合艦隊司令長官の出身地である長岡市には「平和を祈る杜」と名付けられた場所がある。ビルマ方面戦没者慰霊平和祈念碑とガダルカナル島慰霊平和碑の2つが並ぶその地には、4,223柱の新潟県出身戦没者が祀られている。


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ビルマ方面戦没者慰霊平和祈念碑は1977年(昭和52年)9月23日、33回忌を記念して建立された。ながおか市政だより(昭和52年11月 No.279)によればこの祈念碑と戦没者の氏名を刻んだ2基の碑を合わせて約600万円の工費をかけて建てられたという。揮毫は当時の新潟県知事であった君健男(在任:1974-1989)による。
横に並ぶガダルカナル島慰霊平和碑はビルマ碑に先立つ1973年(昭和48年)8月15日の建立で、こちらの揮毫は当時の内閣総理大臣であった田中角栄による。田中角栄も新潟県の出身であることは言うまでもない。

どちらの戦いにも新潟県出身者が多く参加しており、特にビルマ戦線には歩兵第16連隊(新発田)や歩兵第58連隊(高田)が参加し、多くの死者を数えた。
碑の中央部分にはミャンマーから贈られた仏像も安置されている。これは1970年代(昭和50年代)の遺骨収集協力団としてビルマを訪問した際に贈られたものだという。

戦没者名の揮毫は長岡市の書家である田中越山、工事施工は宮内工務店、彫金は小柳柳山と長谷川一泉、土地の提供は天野興業株式会社による。


現在も毎年9月23日には慰霊祭が行われており、近年は地元のボーイスカウトも参加しているという。







2021/09撮影



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