2015年7月1日、ミャンマーに上陸したケンタッキー・フライド・チキン(KFC)。
その一号店の隣にあるヒンドゥー寺院は1902年の創建と伝えられている。
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1902年にインドからの移民により木造の寺院が建てられたのが始まりと言われている。
この移民たちは南インドのマドラス(Madras 現チェンナイ)近郊の出身で、Vishwabrahmin(Vishwakarma)と呼ばれる社会集団を形成していた。
Vishwabrahmin/Vishwakarmaは大工、鍛冶屋、金細工師、石工といった職業グループであり、彼ら自身は万物のあらゆるものを設計した神と言われるVishvakarmanの子孫を自認している。またチェンナイ近郊のKanchipuramには同名の寺院(Kamakshi Amman Temple)が存在しており、自身の出身地にある寺院を参考にこの寺院が建てられたことが伺える。
こうして建てられた寺院はその名前の通りKamachi(Kamakshi/Kamichi/Kamatchi)を主祭神としている。Kamachiはもともとチェンナイ近郊の土着の女神と言われており、時代の流れの中でヒンドゥー教に取り込まれシヴァ神の妻であるパールヴァティと同一視されていったと考えられている。
現存する寺院は1917年から再建が始まったもので1929年に完成した。
マドラス出身のM. Muthayar SabathiやSubpaiyar Pattheといった人物が再建の中心的な人物であったという。
その後も現在まで数度の改修工事(大規模なものとしては2006年及び2015年)を繰り返しながら、祈りの場として、またAll Myanmar Viswakarma Communityの本部も兼ねており、コミュニティの中心として、変わらず存在し続けている。
参考文献:
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