Swe Taw Myat Pagoda (Buddha Tooth Relic Pagoda)

Address : Swe Taw Myat Road, Mayangon Township, Yangon



ヤンゴン北のDhammapalaと呼ばれる小さな丘の上にあるこのパゴダは、仏陀(Gautama Buddha)の聖歯のレプリカを奉納するために建立された。

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1988年に軍事政権が発足すると西側諸国の多くが経済制裁を実施したことから、ミャンマーは経済的にも軍事的にも中国へと接近していく。
そうした二国間関係の中で1994年に中国にある仏陀の聖歯がミャンマーへ貸し出されることとなる。
1994年4月にヤンゴンに到着した聖歯は45日間をかけてミャンマー全土を回り、各地で盛大な式典と共に一般民衆に対しても公開がなされた。
4月20日にヤンゴンに到着した聖歯は象牙で作られた2つのレプリカとともにMaha Pasana Caveにて2週間近く安置された後、ミャンマー各地を巡りマンダレーに到着。
1週間ほどマンダレーに安置された後、ヤンゴンへ戻り、到着から45日後の6月5日に中国へと返還された。

なお、この歯に借用に関しては国家的なプロジェクトとして行われており、各式典にはタンシュエ(Than Shwe)を始めとしてKhin NyuntやTin Oo、Maung Maung Khinといった当時の軍政トップたちも参加しており、映画館では仏陀の聖歯がミャンマーに届くまでのドキュメンタリー映画まで放映されたという。また1994年の1年間で180万Ksを超える現金と10,000を超える宝石が寄付された。

上述の通り6月に聖歯の本物は中国へと返還されたが、ともに全国各地を回った2つのレプリカはミャンマーに残され、この歯を奉納するためのパゴダの建立がすぐに開始される。
1994年6月に建設工事が始まり、2年近い歳月をかけて1996年11月に完成したこのパゴダはバガンにあるアーナンダ寺院を模して作られたとも言われ、パゴダ自体はもちろんのこと、内部の装飾を含め豪華絢爛と言ったものとなっている。
また敷地内にはブッダガヤ及びスリランカから持ち込まれた菩提樹の木が植えられるなど、このパゴダの建立が当時の軍政にとって非常に重要なものであったことが伺える。

なお、2つのレプリカのうちの1つがこのパゴダに奉納されており、残りの1つに関してはマンダレーにこのパゴダと同名かつ同形のパゴダが同時に建立され、そこに奉納されている。

Tooth Relic Pagoda (Mandalay)











仏陀の歯はこちら










 2019/01撮影


参考文献:


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