レンガ造りの2階建の建物は、ヤンゴン東部地区において最も歴史ある学校と言われているBasic Education High School No.2 Botahtaungで、かつてはSaint Philip's Schoolと呼ばれており、その創立は19世紀後半まで遡るという。
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この学校はもともとイギリス国教会におけるラングーン東部の中心的な教会として建設されたSaint Philip's Church(現Siyin Baptist Church)の付属学校として建てられたのが始まりで、正確な創立の時期は不明だが、遅くとも1895年の時点でその存在が記録されている。Satin Philip's Church自体が1887年の創建であることを考えると同時期の創立ではないかと考えられる。
なお、どちらも当時は現在の場所ではなく、Brooking Street(現Bogalay Zay Street)にあったという。
1902年5月の台風で教会が大きな被害を受けたことや、信徒の増加、また学校の生徒数増加等により、翌1903年に大規模な教会及び学校の建設計画が持ち上がった。
この計画は既存の土地の売却資金を元手とする予定であったが、新たな土地の土壌が柔らかく工事費が嵩むことや、材料費の高騰といった理由から思うように進まなかった。
1912年にようやく計画の一部である、この学校の建設工事が開始し翌1913年2月18日に新校舎が完成。レンガ造りの2階建で、下層階には大教室と事務所が、そして上層階には教室と集会場を有したものであった。
なお、計画の本丸ともいえる教会自体の完成は1922年まで待たねばならなかった。
第二次世界大戦の間、学校は閉鎖されていたが、戦後、Nancy d'SilvaとAnne d'Silvaという姉妹の尽力により再開。
1962年、ネウィン(Ne Win)によりクーデターとそれに伴う社会体制の変化から1965年5月にその他の学校と同様国有化され、Basic Education High School No.2 Botahtaungとなる。
敷地奥に新校舎が建設され、学校自体は当時よりも大規模なものとなったが、当時の校舎は100年近く経った現在まで変わらぬ姿を見せている。
参考文献:
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