Address : 大阪府大阪市福島区福島5-4-21
敷地面積:2353.00㎡
建築面積:760.00㎡
延床面積:7,956.00㎡
階数:地上16階・地下2階・塔屋1階
高さ:71.90m
構造:鉄骨鉄筋コンクリート構造、一部鉄骨構造
スポンサードリンク
1992年2月竣工。
梓設計、山本・西原建築設計事務所による設計。施工業者は佐藤工業。
施工業者の佐藤工業は1862年の創業で「トンネルの佐藤」と呼ばれ、トンネル工事に関しては業界トップクラスであり青函トンネルの施工も同社によるもの。
ビルの5-7階部分を阪神高速道路11号池田線が貫通している点から「高速道路が貫通するビル」として有名。
なお、高速道路とビルは直接は接触しておらず、互いに独立した構造となっている。また高速道路が貫通している5-7階部分にも窓があるが、こちらはダミーのものとなっている。
貫通の経緯
この土地の地権者(末澤産業:明治26年創業)は1909年(明治42年)より同地で薪炭問屋並びに貸車業を営んでいたが、1983年(昭和58年)に社屋老朽化のため改築を決定した。
しかし、当時すでに開通していた阪神高速道路公団(現・阪神高速道路株式会社)は交通渋滞緩和のために同地に梅田ICの出口を通す計画をしていたため、同社によるビル建て替えの建築許可が下りなかった。
こうして地権者側と高道路公団の間で5年近くにわたる交渉を行った結果、新築ビル内に高速道路を通すという妥協点を見出し決着することとなる。
なお、このような結果となったことについては1989年(平成元年)に都市空間を有効活用するために立体道路制度が創設され、道路と建物を一体的に建設することが可能になったことも重要な点であった。
こうして1992年(平成4年)にこの道路一体化法適用第一号として「ゲートタワービル」が建設され、現在まで一風変わった建物として大阪の中心地にて存在感を放っている。
2018/05撮影
参考:
TKPガーデンシティ大阪梅田(公式)
末澤産業株式会社(公式)
TKPゲートタワービル (Wikipedia)
スポンサードリンク
0 件のコメント:
コメントを投稿