福建省出身の華僑である曾氏と邱氏の二つの氏族により建てられた、チャイナタウン内にある中国寺院。1878年(光緒戊寅年)の創建。
福建系寺院だがチャイナタウンの中でも広東人が多いエリアにある。
ヤンゴンにあるその他の中国寺院とは異なり、特定の神への信仰ではなく氏族(先祖)信仰の寺院である点が特徴で、寺院というよりは祖廟というほうが正しいかもしれない。
隋代に始まり、清代に廃止されるまで1300年以上に続いた科挙と呼ばれる官僚登用試験に代表されるように、古代より中国では子供の教育への熱意は並々ならぬものがあった。
そういった背景からか、この龍山堂にも一族の子息が奉納した大学の卒業、修士号・博士号の取得、ビジネスでの成功などを記した絵馬のようなものを多数見ることができる。
敷地内にある電灯は1931年に文山堂から寄贈されたもの。
なお、祖廟であるので当然といえば当然だが、寺院の管理や修復費の寄付等は全て曾家と邱家により行われている。
参考文献:
University of Washington Press
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