ビルマ建国の父、アウンサン将軍(Bogyoke Aung San)がビルマ独立義勇軍(Burmese Independence Army:BIA)時代にオフィスとして使用していた建物を利用したレストラン。
2階にあるオフィスは当時の家具をそのまま残してあり、当時の新聞記事やアウンサンと妻のキンチー(Daw Khin Kyi・Dawは敬称)との結婚式招待状など、関連資料もいくつか展示してある。
その中でも最も有名な展示としてはアウンサンがキンチーに宛てた
「豆とナンがあれば食べたい」といった直筆のメモ。
(ペービョー ネ ナンビャー ヤーイィン サージンデー)
どちらもミャンマーでは庶民の食べ物で、「建国の父」であると共に庶民的で親しみやすい印象を与える内容になっている。
チークを使用したチューダー様式の建物自体も、1830-40年代に建てられたもので歴史的建造物としての価値も高い。
もともとこの建物はインド人のWunna Kyaw Htin Dina Nath(ビルマ名:Datta Kahan Thein Thein・Wunna Kyaw Htinは称号)と妻のCaroline Nath(ビルマ名:Daw Khin Thein Thein)の邸宅であったものをレストランに改築したもので、現在の所有者は孫のRichie Nath。
Dina Nathはインド国民軍(Indian National Army)のビルマ支部代表であり、インドの独立運動家であるチャンドラ・ボース(Subhas Chandra Bose)とも親交が深い。共にイギリスからの独立を目指すビルマ・インド両国の独立運動家たちによる様々な秘密会議が、彼の仲介のもと、この場所で行われた。
またチャンドラ・ボースがラングーンを訪れた際にもここに滞在している。
これらの仲介者としての役割を演じた結果、戦後の1945年11月から始まったインド国民軍に対するイギリス植民地政府の裁判により、Dina NathはデリーにあるRed Fortに投獄された。
またDina Nathはビルマ独立後のインセインの戦い(Battle of Insein:1949/01/31-1949/05/22)においてもビルマ軍とカイン族(Kayin/Karen)との仲介のために奔走し、その功績により"Wunna Kyaw Htin"という称号を授与された。
またビルマ政府からだけでなく、インド政府からもインド独立への功績が認められ"Indian Independence Award"を授与されている。
House of Memories
Open Daily 11:00-23:00
Happy Hour : 17:00-19:00(カクテル半額)
TEL : +95-1-525-195 / +95-1-534-242 / +95-9-528-3327(携帯)
Web : http://houseofmemoriesmyanmar.com
豆とナンがあったら食べたいメモ |
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